テニスなめがねで見えるもの テニスを通してココロに想うよしなし事を綴っていきたいと思います。=^･^=

　宿に着きホッとするのもつかの間、ちょー難関が
立ちはだかった。メールで来ていた宿代は税抜。よくよく
確認すると書いてある。それ以外にデポジットで200ドル
要求されたのだ。言われるまましかできないものの、
税込にすると今後の生活費の１/２を失うことになった。

　もちろん、戻ってくる。確かに僕の全資産は減らない。
がしかし、そんなことが問題なのではない。帰ってくる
のは、僕がこの地を離れる当日ということ。つまり、
使えないお金なのである。

　もーちょっと言葉が達者なら、日本円で１万円を持って
いるのでそれと合わせて100ドルでどーだと言いたい
ところだが、それもかなわず…。

　まぁ、最悪銀行でおろせることは、前回バルセロナで
確認済みなので、おおごとってほどの事件ではないものの…。
バルセロナでは、迷った揚げ句、マドリッドまで
出かけてみることにした。もちろん、予定外だったし、
その旅費が数万かかるので、下ろしてみることに
挑戦したのである。

　最初はクレジットカードを使うつもりだったが、
どーやら設定を日本でしていく必要があるよーな雰囲気
だった。そこで、新生銀行のカードを使うことにした。

　英語とスペイン語などで、説明はあるものの日本語は
当然ない。それらしいボタンを押してみて、怪しいと
思えばキャンセル。何度試すうちに、なんとかなった。

　結構簡単にできるものだ…。その味をしめて、
バルセロナへはヒースロー空港を経由するので、そこで
買い物をする際に、ユーロが使えないと…考えればわかる
ことだったか、実体験がないと、伴ってこないことも多く、
母にあめを買うと約束したばかりだったので、そこでも
おろしてみた。

　貧乏生活は、けして嫌いじゃあない。慣れてもいるので、
がんばってみて無理ならおろせばいいとは思っていた。

　部屋に入り、あれこれ確認。テレビが映らなかったが、
スイッチの問題か…。もっと問題だったのが、バスタブの
ない部屋だった。それはかなりがっかりだったが、
仕方ない…。

　とりあえず、母についたことだけを連絡。これから
始まるのか…。ぱち、ぱち、ぱち…。あれ？　なんの音だ？
　見まわしたがそれらしい物は見つからない。でも、その音は止まらない。

　見つけた。雨漏り…しずくが落ちてくる音だった。
ぽたっじゃなかったのは、ベッドカバーに落ちているからで、
ちょーびっくり！　躊躇なく電話を取り、「いっつとらぶる。
あいうぉんとぅかむひぁ。」と…。なんだと聞かれ、
雨粒、雨漏りって単語を知らないので水だの
ドロップだの並べて、とにかく見に来い！　と。来れば
わかるんだし。

　ってことで見に来た。最初は、単なるクレームと思って
たのかもしれない。とりあえず、一緒に降りてこいとの
こと。日本だったら、きっと荷物を持ってくれるに
違いない。向こうの落ち度なんだし。

　が、ここはアメリカ。ンなことはなく、とっとと自分ら
だけで降りて行った。僕は、あれこれ広げた荷物などを
抱え、降りて行った。

　ごめんなさいは付いていたが、僕はあまり言葉を
出さなかった。ちょっと怒ってる風のほうがいいと
思う演出。

　それでひとつよかったことがある。次の部屋がバスタブ
つきだった。日本人にとって、これはかなりでかい…と、
僕は思った。でも、初日は、蛇口からのお湯が出ず、
それを無理やり出させたのか、翌日からは、シャワーの
方からお湯が出なくなった。それも言えば、何とかして
もらえるとは思ったが、もし、また部屋を変えられて
バスタブを手放すのが嫌だったので、僕は我慢した。

　行きは、ほぼ満員。いつものごとくチケットはわりと
早めに取ってあるので、たいてい通路側で抑えられている。
そこをなんとか窓際にできないものかと、常々思いつつ、
その方法はいまだ見つからない。

　席の変更は可能だったが、結局翼の上で、景色は
半分程度。仕方ないが、ないよりはいい。出会いは
だれもが期待するところだと思うが、それもさっぱり。
みょーに急いで食事をするお兄さんの隣で、よく女の子が
「生理的に無理」というが、それがなんとなくわかる気が
した。僕は、彼の急ぎようがどーにも嫌だと思った…。

　今話題のアメリカン航空。食事は２回。その間に軽食が
あるらしかった。しかし、配って回っているのは、
いかにもアメリカらしいというか全員ではなく、適当に
起きてる客に対してで、僕のところにまでは回って
こなかった。
食い物の恨みは恐ろしいのダ！
って僕の列のパーサー？が通る度、恨めしく思ってた

後学のため？　帰りの便でわかったことだが、
余っていれば後ろの飲み物が置かれている場所に、
置いておくらしい。その気があるなら、取りに行けば済む
場合もある…とゆーことらしい。

　それと、行きは夜だけを追い、帰りは昼だけを追う形で
は飛ぶ。ので、行きは夜。星もきれいだったし、流れ星も見た。
いいことがあるといいナぁ…。
　ほぼ定刻18：20でついて、そこからがいつもながらの
第１関門。まず、宿に着かなければならない。初めての
場所で勝手も分からず、言葉もままならず…。

　電車…帰りはそうしたが、エアライントレインと
地下鉄を乗り継ぐのが一番安い。短い距離、１０分程度の
エアライン～が５ドル、地下鉄は、僕が泊まった宿から
だと１時間ほどだがそれでも１回2.25ドルである。

　が、地下鉄は何となく怖かったし、タクシーは当然
１番高くつくし、やはり怖い。ので、なんとなくバス…
いくつか種類もあるらしいので選択が難しいかもとは
思いつつ、バスにしようと思っていた。

　トランジット～とか言う、なんか覚えられない名前の
料金の一番安いバスがあり、マンハッタンのバズターミナル
まで行くやつと思っていた。

　時間がないことを知っていたので、とにかく
インフォメーションで聞いてみた。すごく親切に、
僕のつたない言葉を聞き取ろーとしてくれた。
その急ぐんだ情報までは、伝えきれなかったものの、
思っていたバスの情報は教えてもらった。上の階から
ターミナルを周回するバスに乗って…。までは、ハッキリ
わかったんだけど…。

　急いでいるので、それらしいバスを見つけて聞いてみた
ところ、まったく通じた気がしない…。
　がしかし、いい人だったとは思うけど、とりあえず
乗せてくれたのだが、17ドル。ガイドでは、１０ドル程度
だったので、間違ったと思うが、そのガイドは、図書館で
借りたもので１年くらい前のもの。ほかの値段もかなり
違っていた。

　最新版を確認はしていないが、バルセロナでもそう
だった。まぁ買えばいいというものでもないとは思うし…。

　今回は、資料用に厚手のガイドを２冊。持ち歩きように
薄めのやつを１冊、持って来た。が、どれもばらばらな
ことが書いてあり、３つでワンセットな感じだった。

　バスの運転手にここへ行きたいと話してみると、
親切にタクシーでそこまでを示してくれ、本当は
もう少し細かな話ができるよーであれば、タクシーより
地下鉄のほうがいいのか？　安全ではないか？　
と聞きたいとこだが、ここはもう信用するほかない。

　遠回りは当たり前的なところだろーと踏んではいたが、
実際はわからない。結果的には、良かったと思う。
実はその宿、工事中で目印がなかった。探し回るより、
少し高くてもきっちり運んでもらう方が良かったと思う。

　NYのホテルは、たいてい緑のドア屋根みたい目印がある。
ホテルの名前と番地が書かれている。赤い屋根はレストラン。
白もあったが…高級なホテルなのかなぁ程度で、
よくわからない。

つづく